金正恩氏が中国訪問、習主席と会談…関係改善へ

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 【北京=東慶一郎、ソウル=中島健太郎】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が25~28日の日程で中国を非公式訪問し、北京の人民大会堂で習近平(シージンピン)国家主席と会談した。

 中朝の国営メディアが28日朝に同時発表した。両首脳は中朝関係の改善で一致。中国メディアによると正恩氏は非核化への意思を示し、両首脳は朝鮮半島情勢の緊張緩和に向けた協力を確認した。

 正恩氏が2011年末に北朝鮮の事実上の最高指導者になって以降、外国訪問は初めて。中朝首脳会談は、11年5月の胡錦濤(フージンタオ)前国家主席と金正日(キムジョンイル)総書記の会談以来、約7年ぶり。

 中国国営新華社通信によると、26日に行われた首脳会談で正恩氏は、朝鮮半島問題について「金日成(キムイルソン)主席と金正日総書記の遺訓に従い、半島の非核化実現に力を尽くすことは、我々の一貫して変わらない立場だ」と強調した。

 その上で「米国と対話し、朝米首脳会談を行うことを願っている」と述べ、米朝首脳会談に臨む意思を初めて明言した。ただ、正恩氏は「韓国と米国が、平和の実現に向けた段階的で同時並行の措置をとりながら、我々の取り組みに善意で応じれば、非核化の問題は解決できる」とも述べ、一定の条件を付けた。

 習氏は対話の動きを歓迎し、「我々は半島の非核化実現という目標を堅持する。各国が半島の南北双方の関係改善を支持し、和平交渉促進のため努力するよう呼びかける」と述べた。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信も28日、中朝首脳会談の結果を詳しく伝えたが、中国側が公表した「朝鮮半島の非核化」や「米国との対話」に関する正恩氏の発言には触れなかった。核保有国を名乗る従来の方針の転換にあたり、国内向けの説明準備に時間を要しているほか、米朝首脳会談の行方を見極める狙いとみられる。

 同通信によれば、訪中は北朝鮮側が提案し、中国が受け入れた。正恩氏は習氏の「都合の良い時期」の訪朝を要請し、習氏は応じる考えを示した。

 双方は中朝の友好関係の演出にも努めた。習氏は会談で「中朝のこれまでの指導者は密接な関係を保ち、親戚を訪ねるように頻繁に往来してきた」と指摘し、伝統的な友好関係の継続を呼びかけた。

 会談後の夕食会で、正恩氏は「激変する朝鮮半島の新しい情勢の中で、朝中関係を継承発展させるという考えを持ち、中国を電撃訪問した」とあいさつした。

 正恩氏の訪中は特別列車で行われ、28日朝に中朝国境の遼寧省・丹東経由で北朝鮮に戻ったことが確認された。朝鮮中央通信によれば、正恩氏には李雪主(リソルジュ)夫人が同行した。中国側は王岐山(ワンチーシャン)国家副主席らが会談に同席した。

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