マケイン米上院議員死去…トランプ氏に度々苦言

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  【ワシントン=黒見周平】米共和党の重鎮で元大統領候補のジョン・マケイン上院議員が25日、死去した。81歳だった。マケイン氏の事務所が発表した。マケイン氏は脳腫瘍にかかり、地元のアリゾナ州で療養生活を送っていた。

 外交・安全保障政策の専門家で上院軍事委員長などを歴任し、ロシアやイランに厳しい立場をとるタカ派として知られた。外交経験のないトランプ大統領には度々苦言を呈した。

 マケイン氏はベトナム戦争に従軍し、操縦していた海軍機が撃ち落とされ、5年半にわたり過酷な捕虜生活を送った。帰国後は「米国の英雄」として政界に進出。下院議員を経て、1987年からアリゾナ州選出の上院議員を務めた。

 大統領選にも2度出馬した。2000年は共和党指名争いでブッシュ元大統領(子)に敗れた。08年は共和党指名を獲得し、民主党のオバマ前大統領と争った。

 米テレビ各局は追悼番組を流し、重鎮の死を惜しむ声が与野党から相次いだ。

 オバマ氏は声明で「マケイン氏ほど試練を受け、勇気を見せることを求められ、それをやってのけた者は少ない」とたたえた。ブッシュ氏は「マケイン氏は信念を持つ愛国者だった。私の友人であり、非常に寂しく思う」との声明を出した。

 マケイン氏は医療や環境問題ではリベラル寄りの立場をとった。昨年7月、医療保険制度「オバマケア」を一部撤廃する法案の採決では、療養先から議事堂に駆けつけ、共和党指導部の意向に反して反対票を投じ、法案を否決に追い込んだ。

 トランプ氏とは距離をおき、外交や反移民政策を痛烈に批判してきた。今年7月の米露首脳会談を巡っては、トランプ氏が見せた融和姿勢について「最も恥ずべき振る舞いの一つで、会談は悲劇的な間違いだった」と切り捨てた。

 トランプ氏は大統領就任前の15年7月、マケイン氏について、「英雄とされたのは捕虜になったから」と述べ、物議を醸したことがある。トランプ氏は25日、ツイッターで、「マケイン氏の家族に深いお悔やみと敬意をささげる。私の心と祈りはあなた方と共にある」と表明した。

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38106 0 国際 2018/08/26 21:07:00 2019/08/26 22:00:02 2019/08/26 22:00:02

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