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    シリアの米軍が撤退開始、期限など非公表方針

     【ワシントン=海谷道隆、カイロ=酒井圭吾】米軍は11日、シリアの米軍が撤退を始めたことを明らかにした。安全上の理由から具体的な対象部隊や撤退完了期限などは公表していない。早急な全面撤退は地域情勢の悪化を招くとの懸念が強いため、撤退完了まで時間をかける可能性がある。

     シリアには約2000人の米兵が駐留している。在英の民間団体「シリア人権監視団」も11日、米軍がシリア北東部ハサカの軍事基地から10日夜に撤退を開始したと発表した。装甲車10台の移動や技術機器の搬出を確認したという。

     シリアの米軍撤退を巡っては、トランプ政権内で意見が分かれ、混乱が続いている。トランプ大統領は昨年12月に早期の全面撤退を表明したが、その後、国内外の批判を踏まえ、「ゆっくりと帰還させる」と軌道修正した。中東各国を歴訪中のポンペオ国務長官は10日、エジプトの首都カイロで演説し、アラブ諸国と「中東戦略同盟」の構築を新たに進めていると語った。米軍のシリア撤退方針に戸惑うアラブ諸国に対し、地域への関与が揺るがないことを示したものだ。

     一方、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は撤退の条件として、トルコが米国の支援下にあるクルド人勢力を攻撃しないことを付け加え、トルコの反発を招いた。

    2019年01月12日 00時23分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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