お疲れ?中国人…「プチ出家」で癒やし

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中国・浙江省桐郷の香海禅寺で、体験修行する参加者たち(昨年11月11日、安川純撮影)
中国・浙江省桐郷の香海禅寺で、体験修行する参加者たち(昨年11月11日、安川純撮影)

 中国で、週末などに寺院に泊まりこむ短期の体験修行が評判を呼んでいる。1978年導入の改革・開放政策がもたらした競争社会によるストレスの高まりを背景に、都市部の会社勤めの人を中心に癒やしを求める傾向が強まっているようだ。

 14世紀に起源を持つとされる浙江省桐郷の香海禅寺。朝霧が漂う境内で、主に20~30歳代の男女約15人が手を合わせた。

 「力を抜いてください」

 指導係の男性に従い、立ったまま目を閉じて瞑想めいそうする。1泊2日で座禅や精進料理を体験するコースの一環だ。

 参加費は1人200元(約3200円)。雑念にとらわれないよう、体験中は携帯電話を寺に預けなければならない。会社員や語学学校経営者など参加者の職業は様々だが、「競争が激しく、気が休まらない。自分を見つめ直し、リラックスしたい」と口をそろえた。

 浙江省の貿易会社で働く季星星さん(28)は、取引先の米企業との連絡で夜中も携帯電話を手放せない。「静かな環境で座禅を体験し、とても爽やかな気分です」と満足そうだ。

 香海禅寺では約10年前から体験修行を受け入れ始め、2017年は1万人以上が参加した。指導にあたる張忠傑さん(32)は「宗教心からではなく、心身のリフレッシュを求めて参加する人が多い」と指摘する。同様の活動をしている寺院は、北京や陝西省西安を始め全国各地にある。

 人口が多い中国では、受験や就職、出世を巡る競争は熾烈しれつだ。中国の人材派遣会社が17年、年収10万元(約160万円)以上の社会人約2万3000人を対象に行った調査では、26%が仕事面や生活面で「耐えられないほど大きい圧力を感じる」と答えた。中国メディアは要因の一つとして「激しい競争」を挙げた。(中国浙江省桐郷 比嘉清太)

19860 0 国際 2019/01/15 00:14:00 2019/01/21 12:22:57 2019/01/21 12:22:57 浙江省桐郷の香海禅寺で体験修行する参加者たち(11月11日、中国浙江省桐郷で)=安川純撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190114-OYT1I50020-T.jpg?type=thumbnail

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