ペロシ氏に軍用機使わせず「商用機でお好きに」
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【ワシントン=黒見周平】トランプ米大統領は17日、政府機関の一部閉鎖が長期化していることを受け、アフガニスタンなどへの外遊を予定していた民主党のペロシ下院議長に対し、計画の延期を求める書簡を送った。外遊での軍用機使用を事実上、拒否するものだ。ペロシ氏がトランプ氏に対し、議会で行う一般教書演説の延期を申し入れたことへの意趣返しとみられる。
トランプ氏は書簡で、ペロシ氏の外遊を「7日間の遠足」「広報イベント」などと皮肉り、「商用機で旅をされるのなら、お好きにどうぞ」と呼びかけた。
米国では、下院議長や議会の代表団が外遊する場合、安全確保のため軍用機を利用するのが慣例となっている。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などによると、ペロシ氏ら一行は17日午後の出発直前まで書簡の中身を知らされておらず、出発できなかった。
メキシコ国境に壁を建設する予算を巡り、トランプ氏と民主党の対立は泥沼化している。共和党のリンゼー・グラハム上院議員は、「子供じみた対応は双方にふさわしくない」と苦言を呈した。