[外国人材@インドネシア]介護志し 俳句学ぶ

[読者会員限定]
無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

インドネシア教育大で開かれた俳句の講義で、「五七五」を指折り数えながら一句詠む学生たち(1月24日)
インドネシア教育大で開かれた俳句の講義で、「五七五」を指折り数えながら一句詠む学生たち(1月24日)

 インドネシアの大学が今年1月から、日本で介護福祉士を目指して介護実習を受ける学生を対象とした俳句の授業を始めた。日本文化への理解を深め、介護施設でお年寄りとの意思疎通にも役立てるのが狙いだ。(インドネシア・ジャワ島西部バンドン 一言剛之、写真も)

 

訪日前に文化深く理解

 「君の目が 輝いている 星みたい」

 1月下旬、バンドンにあるインドネシア教育大の教室で、男子学生が自作の俳句を詠むと、他の学生から「ロマンチストだな」と冷やかしの声が上がった。授業を担当する言語文学教育学部日本語教育学科のデディ・ステディ准教授は、「名句の表現に触れたり自分で一句詠んでみたりすることは、日本語学習に役立つ」と説明する。

 インドネシアは、日本政府が外国人材の送り出し国として新たに協定を締結するアジア9か国の一つだ。教育大は今秋から1年間、日本で介護福祉士として働くことを希望する看護学部の学生約150人について、日本各地の介護施設へ派遣し、実習を受けさせる。俳句の授業は、日本の受け入れ先からの提案で導入を決めた。

 インドネシアは親日感情が強く、日本での就労を希望する人は多い。日本で働くインドネシア人は昨年10月時点で約4万2000人と前年同期比で2割以上も増え、増加率もトップのベトナムに続く。

 ただ、日本での就労は定着しているとは言い難い。日本は2008年以降、インドネシアとの経済連携協定(EPA)に基づき、看護師や介護福祉士の候補者を受け入れてきた。候補者が日本で働き続けるためには日本の国家試験に合格することが求められるが、昨年度の合格率は看護師で約11%、介護福祉士で約39%と低く、あきらめて日本を離れる候補者も少なくない。

 合格率低迷の原因として、日本語の習得が不十分なまま現場で仕事に追われ、国家試験の準備に手が回らないことが挙げられている。インドネシア政府関係者は「訪日前に日本語や日本文化をしっかり理解しておくことが重要」と分析している。日本が外国人材の受け入れ拡大にかじを切る中、俳句学習など新たな取り組みを通じ、日本で通用する人材を送り出したいとの思惑があるようだ。

423969 1 国際 2019/02/05 05:00:00 2019/02/05 05:48:29 2019/02/05 05:48:29 24日、インドネシア教育大で開かれた俳句の講義で、「五七五」を指折り数えながら一句詠む学生たち=一言剛之撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190205-OYT1I50020-T.jpg?type=thumbnail

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ