英EU離脱、延期可決…協定案3度目採決へ

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 【ロンドン=広瀬誠、ブリュッセル=畠山朋子】英下院は14日夕(日本時間15日未明)、英国の欧州連合(EU)からの離脱日を延期する動議を賛成413、反対202の賛成多数で可決した。メイ首相は英EUが合意した離脱協定案の3度目の採決を行い、下院が承認すれば6月30日まで3か月間の延期をEUに要請する方針だ。協定案が否決されれば、延期が長期化する可能性がある。

 下院が可決した動議はメイ氏が提案したもので、英国とEUが合意した離脱協定案について3月20日までに下院で採決を行い、可決されれば6月末までの延期をEUに要請する方針を明記した。EU離脱の関連法案の整備が3月29日の離脱日に間に合わないことを避ける狙いがある。

 ただし、協定案の承認を得られない場合、延期が長期化する可能性を示唆した。延期にEUから明確な理由の説明を求められるほか、5月に実施されるEUの立法機関・欧州議会の選挙に英国が参加する義務が生じる可能性があるとも明記した。

 採決では、延期の長期化への反発からバークリーEU離脱相ら閣僚を含めて与党・保守党議員の約6割が反対し、メイ氏の求心力の低下が改めて浮き彫りになった。労働党など野党議員が賛成に回ったことで可決された。

 メイ氏は20日までに離脱協定案を下院に諮る見込みだ。ただし、協定案はこれまで1月15日と3月12日の採決で大差で否決されている。メイ氏は3度目の採決で、延期の長期化を嫌う保守党の強硬離脱派が賛成に転じるよう促すとみられる。

 ハンコック保健・社会福祉相は英BBCで「残る選択肢は、協定案を可決して秩序だった離脱を実現するか、長期的に離脱日を延期するかで、後者は何の解決にもならず完全な失敗だ」と述べた。

 延期を実現するには、英国を除くEU27か国の賛成が必要となる。メイ氏は協定案の採決を踏まえてEUに延期を要請する見通しだ。その場合、21、22日のEU首脳会議で延期を認めるかの議論が行われることになる。

 BBCによると、アイルランドのバラッカー首相は「『合意なき離脱』の可能性を減らす」と延期を歓迎した。一方、欧州議会の離脱交渉責任者のフェルホフスタット議員は「英政府と保守党が打開策を見つけられないなら、延期は認めるべきでない」と厳しい見方を示した。EUが延期を認めない場合、「合意なき離脱」となる懸念もある。

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