李克強首相の記者会見要旨

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 全人代閉幕後の記者会見での李克強(リー・クォーチャン)首相の発言要旨は次の通り。

 【対米関係】中米関係は全体的に安定を保っているのと同時に、いくらかの矛盾や紛糾もしばしば突出して現れている。比較的突出しているのは貿易摩擦だが、双方の協議は停止せずにいる。協議で成果があり、相互利益とウィンウィン(共存共栄)の実現を希望する。私は、これは世界からの期待でもあると信じている。

 あなた(米メディア記者)は、中国政府が自国の企業に他国の情報を監視するよう要求しているのかと尋ねているが、そうしたことは中国の法律に反しており、中国が物事を行う手法でもない。現在もありえないし、将来も決してありえない。

 【マクロ経済】中国経済は確かに、新たな下押し圧力にぶつかっている。力強い措置が必要だ。量的緩和や財政赤字率の大幅引き上げといった「ばらまき」の手法は、一時的には有効かもしれないが、後遺症をもたらしかねないので、その手法は取れない。やはり市場の活力を引き出すことによって、下押し圧力を食い止めなければならない。

 今年の大規模な減税は、重大な改革であり、重要な選択だ。減税すると減収になる。我々の方法は、一般予算の支出を圧縮するだけでなく、特定の金融機関や中央企業(国有企業)の上納金を増加させることだ。こうした措置で1兆元の資金を捻出した。

 【対外開放】中国の基本的な国策だ。中国の人民に普遍的な恩恵があり、世界にとっても有益だ。中国は引き続き、各方面の意見を聞き、対外開放の熱を保っていく。政府は外商投資法の精神に基づき、外資企業の利益を守っていかねばならない。今後、関連の法規や文書を発表し、外商投資法を順調に実施させる。

 知的財産権の保護も強化していかねばならない。知的財産法を改正し、侵害行為に対して懲罰性を伴った賠償システムを導入する。

 【民生政策】現在、ビッグデータが示すのは、高齢者介護と託児サービスの問題だ。我々が養老施設や幼稚園の発展に力を入れても、需要の速度に追いつかない。私は、大衆の需要に対応して社会が力を発揮し、政府が支えていくシステムを創造するべきだと考える。

 医療費が高く、受診が困難であるという問題は、我々の国家に確かに存在する。できることはすべてやらなければならない。政府は社会とともに力を発揮し、この民生問題の泣き所を改善する。健康がなければ幸福はない。

 【対日関係】(日中韓首脳会議で)中国は議長国を務める。議題では中日韓の自由貿易協定(FTA)の建設推進が含まれるはずだ。貿易保護主義が台頭している背景のもと、全面的かつ高水準で互恵の協定に至れば、3か国に有益だ。

 【朝鮮半島情勢】ハノイでの首脳会談後、(米朝)双方は引き続き接触すると表明した。我々は引き続き忍耐を保つべきだ。

 【台湾】引き続き、「一つの中国」原則と「1992年合意」を堅持して台湾独立に反対し、両岸(中台)関係の平和と安定した発展、祖国の平和的統一を促進する。台湾の同胞が大陸で、投資や事業の発展、就職、就学、生活、居住で大陸の同胞と同等の待遇を受けられるよう、さらに多くの優遇政策を打ち出すつもりだ。

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