北極狙う中国、核攻撃抑止へ潜水艦配備も…米報告書

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 【ワシントン=黒見周平】米国防総省は2日、中国の軍事・安全保障に関する年次報告書を公表し、宇宙やサイバー空間、北極への積極的な進出に強い警戒感を示した。中国が周辺国と領有権を争う南シナ海については、埋め立てた岩礁の主要な軍事拠点化が完了したと分析した。

 報告書によると、中国は2018年、宇宙へのロケット発射を過去最多の39回行い、38回成功した。軌道に乗せた人工衛星は約100基に上った。報告書は、中国軍が長距離の精密爆撃を可能にするため、宇宙利用を重視しているとしたうえで、「14年7月に実験を行ったミサイルによる衛星破壊能力も向上させているはずだ」と推測した。

 中国のサイバー攻撃については、「米政府機関を含め、世界中のコンピューターが標的になっている」と非難し、「米国の軍事的な優位が損なわれかねない」と警告した。北極進出に関しては、資源獲得の目的に加え、「核攻撃の抑止のため、北極海に潜水艦を配備する可能性がある」と指摘した。

 南シナ海の軍事拠点化は、スプラトリー(南沙)諸島のファイアリー・クロスとスービ、ミスチーフの各岩礁で、18年初めまでに対艦・対空ミサイルや滑走路、港などの建設を終えたと明らかにした。

 また、報告書は中国の初の国産空母が今年末までに就役するとの見方を示した。最新式の電磁式カタパルトを備えるとみられる2隻目の国産空母も22年までに就役する見通しだとしており、米国との海洋覇権を巡る対立が激化するのは確実とみられる。

 

■米報告書が指摘した中国の動向

 ▽人工衛星破壊能力が向上

 ▽米政府機関を標的にサイバー攻撃を実施

 ▽北極海に潜水艦を配備する可能性も

 ▽南シナ海で埋め立てた岩礁の主要な軍事拠点化を完了

 ▽空母の2隻目が年内に、3隻目が2022年までにそれぞれ就役

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