習氏「わずか15か月で5度も会った」正恩氏「新たな歴史のスタート地点」

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平壌で、リムジンから手を振る中国の習近平国家主席(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(右)=20日、新華社AP
平壌で、リムジンから手を振る中国の習近平国家主席(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(右)=20日、新華社AP

 【ソウル=豊浦潤一、北京=中川孝之】北朝鮮を公式訪問した中国の習近平シージンピン国家主席は21日、平壌で金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長と2回目の会談を行った。習氏は今回の訪朝で「朝鮮半島問題の政治的な解決を進める、中朝の固い意志を対外的に示した」と総括した。

 中国外務省の発表によると、会談で習氏は、昨年3月から正恩氏が4度訪中したことを踏まえ、「わずか15か月で5度も会った。中朝の伝統的な友好の生命力を体現した」と述べた。

 習氏は、北朝鮮が朝鮮半島問題を話し合いで解決し、半島情勢を安定化させることを「断固として支持する」と強調した。停滞している米国との非核化協議の再開を促した発言とみられる。

 正恩氏は「(習氏と)新たな歴史のスタート地点に立って、朝中の友好関係を継承し、発展させたい」と応じたが、半島情勢に関する発言はなかった。

 一方、両首脳の20日の会談結果を伝えた北朝鮮メディアは、非核化に直接言及しなかった。北朝鮮問題での協調を米国にアピールしたい中国側は、習氏が核問題について発言したことを紹介しており、中朝で対応が分かれた。

 朝鮮中央通信が20日の会談を伝えたのは21日朝で、「朝鮮半島情勢をはじめとする重大な国際・地域問題について幅広く意見交換した」との表現にとどめた。

 北朝鮮の対応について、韓国国家安保戦略研究院の朴炳光パクビョングァン責任研究委員は「正恩氏が望む経済制裁の早期解除などについて、習氏から満足のいく返答をもらえなかったか、習氏が会談内容をトランプ米大統領に伝えるまで意図的に伏せた可能性がある」と分析する。

 後者であれば、習氏が28~29日に大阪で開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会議に合わせてトランプ氏と会談する際に、米朝の仲介役を果たせるよう、北朝鮮が配慮したことになる。

 正恩氏は21日午後に平壌を出発する習氏を空港まで見送るなど、ほぼ全ての日程に付き添った。国連安全保障理事会の制裁で困窮する中、習氏に制裁対象外の経済支援を増やすよう要求したとの観測がある。

 中国税関総署の統計によれば、中国は正恩氏が昨年3月に初訪中した後に肥料などの無償提供を始めた。昨年5~10月に肥料16万2000トン、7月にコメ1000トンを提供し、計5600万ドル(約60億円)相当に達した。今年4月には肥料を追加で送った。

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650790 0 国際 2019/06/22 00:45:00 2019/06/22 00:52:46 2019/06/22 00:52:46 In this Thursday, June 20, 2019, photo released by China's Xinhua News Agency, visiting Chinese President Xi Jinping, left, and North Korean leader Kim Jong Un wave from an open top limousine as they travel along a street in Pyongyang, North Korea. North Korean leader Kim Jong Un, meeting in Pyongyang with Chinese President Xi Jinping, said Thursday that his country is waiting for a desired response in stalled nuclear talks with the United States. (Ju Peng/Xinhua via AP) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/06/20190621-OYT1I50061-T.jpg?type=thumbnail

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