チリ、APEC首脳会議とCOP25の開催断念…反政府デモ相次ぎ混乱

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30日、チリの首都サンティアゴで、APEC首脳会議とCOP25の開催を断念すると発表するピニェラ大統領(中央、AP)
30日、チリの首都サンティアゴで、APEC首脳会議とCOP25の開催を断念すると発表するピニェラ大統領(中央、AP)
29日、チリの首都サンティアゴで、信号機を燃やすデモ参加者(ロイター)
29日、チリの首都サンティアゴで、信号機を燃やすデモ参加者(ロイター)

 【サンパウロ=田口直樹】南米チリのピニェラ大統領は30日、首都サンティアゴで11月16、17日に予定していたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催を断念すると発表した。地下鉄の運賃値上げをきっかけにした抗議デモが続き、安全確保が困難なためだ。このまま中止となれば、1993年の第1回会議以来、初めてとなる。

 ピニェラ氏は30日、大統領府で行った記者会見で、「最優先すべきは公共の秩序や市民の安全、社会の平穏を取り戻すことだ」と述べ、国内で拡大する混乱の収拾を優先するための判断だと説明した。さらに「チリや世界にとっての会議の重要性を認識していただけに、多大な痛みを伴う非常に難しい決断だった」と述べた。

 APEC首脳会議に合わせて、米中両国は、トランプ大統領と習近平シージンピン国家主席の首脳会談を開き、貿易協議の部分的な合意文書に署名することを目指していた。12月には新たな制裁・報復関税の発動が予定されており、両国はその前に、新たな日程を調整するとみられる。

 また、ピニェラ氏は、12月2~13日にサンティアゴで予定されていた国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の開催断念も発表した。

       ◇

 安倍首相はAPEC首脳会議への出席を予定し、中国の習近平シージンピン国家主席らとの個別会談も模索していたが、全て見送られることになる。合わせて検討してきたブラジル訪問については、日程の再調整を余儀なくされる可能性がある。

 ◆アジア太平洋経済協力会議(APEC)=アジア太平洋地域の持続可能な成長と繁栄のために、貿易・投資の自由化やビジネスの円滑化などを協議する経済協力の枠組み。21の国と地域が参加している。1989年に閣僚会議として発足し、当初は米国、日本、韓国など12か国で構成された。米国の提案で、93年からは首脳会議が始まった。

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873702 0 国際 2019/10/30 23:38:00 2019/10/31 10:16:13 2019/10/31 10:16:13 Chile's President Sebastian Pinera announces that he is calling off the Asia-Pacific Economic Cooperation Economic Forum, APEC, and Climate Change COP25 Conference, at La Moneda presidential palace in Santiago, Chile, Wednesday, Oct. 30, 2019. Pinera said that the ongoing protests have led him to call off the two major international summits that his country had been scheduled to host. (Ramon Monroy/ATON via AP) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191031-OYT1I50002-T.jpg?type=thumbnail

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