パキスタン法廷、国外滞在中のムシャラフ元大統領に死刑判決…「国家反逆罪」適用
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【ニューデリー=小峰翔】パキスタンの特別法廷は17日、国家反逆罪に問われたムシャラフ元大統領(76)に対し、死刑を言い渡した。ムシャラフ氏側は、最高裁に上訴する方針を明らかにした。
ムシャラフ氏は大統領在任中の2007年11月に退陣を迫る動きを封じるため非常事態宣言を出し、憲法の効力を停止した。この行為が国家反逆罪に当たるとして14年に訴追されていた。
ムシャラフ氏は軍トップの陸軍参謀長だった1999年、クーデターで全権を掌握し、2001年に選挙を経ずに大統領に就任した。地元紙ドーンによると、パキスタンで絶対的な権力を持つ軍トップ経験者に国家反逆罪が適用され、死刑が言い渡されたのは初めてだ。
ムシャラフ氏は16年3月、病気治療を理由にアラブ首長国連邦のドバイに出国し、今も滞在しているとされる。今月、ビデオ映像を通じ、「反逆罪は全く根拠がない」と訴えていた。
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