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「淡水魚の王」ハシナガチョウザメ絶滅…水質汚染深刻な中国・長江の固有種

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2002年、江蘇省昆山で撮影されたハシナガチョウザメ(中国水産科学研究院長江水産研究所首席科学者・危起偉氏提供)

 【上海=南部さやか】中国の生物学者らは、昨年12月に国際的な環境科学誌に公表した論文で、中国最長の河川・長江の固有種で「淡水魚の王」と呼ばれるハシナガチョウザメが絶滅したことを明らかにした。

 ハシナガチョウザメは、世界最大の淡水魚の一種とされ、成魚の体長は大きなもので7~8メートル、重さ500キロ・グラム以上になる。論文では、最後に生息を確認したのは2003年で、05~10年に絶滅したと推測している。国際自然保護連合(IUCN)はレッドリストで、絶滅の恐れが最も高い「深刻な危機」に分類している。

 長江では、世界最大級の「三峡ダム」建設などによる魚類の減少や水質汚染が深刻で、中国政府は1月から、長江の生態系保護を目的に、政府指定の自然保護区332か所を無期限の禁漁水域としている。21年からは長江全域で10年間、漁を禁止する。

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