欧米に広がるアジア人への偏見…伊音楽院「東洋人レッスン中止」

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 【ニューヨーク=橋本潤也、ロンドン=工藤武人】北米や欧州で、新型コロナウイルスの感染拡大に絡み、アジア人への差別的言動が広がっている。感染の不安が偏見を増幅させている。

 ■「隔離」求め署名

 全米5人目の感染者が出た米西部アリゾナ州のアリゾナ州立大では、アジア系の学生らとの接触を避ける動きが広がっているという。ニュース専門サイトの米ビジネスインサイダーは「せきをしたらクラスのみんなににらまれた」と訴えるアジア系女子学生の声を伝えた。授業の休講や情報公開を求めたオンライン上の嘆願書には2万人を超える署名が集まった。

 カナダのトロント近郊では1月下旬、中国を最近訪れた子供を最低17日間は通学させないよう、学校に求める署名運動が起きた。約1万人がオンライン上で署名したが、学校は「隔離を求めるのは人種差別だ」と要望を拒否した。学校は中国系住民が多い地区にあるという。

 ■食文化に非難

 野生動物などを扱う中国・武漢市内の市場を中心に感染が広がったことから、ネット上では中国の食文化への嘲笑や非難も目立つ。中国人女性がレストランでコウモリを食べる動画が急速に拡散され、米欧で女性への非難が噴出したが、動画は今回の感染発生前に西太平洋の島で撮影されたものだった。

 伊紙レプブリカによると、ローマの観光名所、トレビの泉の近くにある飲食店では1月31日朝、中国人の来店を拒否する貼り紙が掲示された。ローマ市内の観光名所は近年、中国人観光客の姿が目立っており、住民に不安が広がっているとみられる。貼り紙はその後撤去されたという。

 レプブリカ紙は、ローマにあるサンタチェチーリア音楽院でも、学長が日本人を含む東洋人へのレッスンを当面取りやめる方針を示し、物議を醸していると報じた。約160人の教員向けに「東洋人(中国、韓国、日本など)には医師の診察を受けさせ、医師の許可が出れば登校を認める」とのメールを送ったという。

 ■「ウイルスではない」

 欧州で最初に感染が確認されたフランスでも、アジア人への差別的な対応が報道されている。ツイッター上では、被害を訴えるため「私はウイルスではない」を意味するフランス語やドイツ語のハッシュタグ(検索用ワード)が広がり始めている。

【随時更新】新型コロナ、今なにをすべきか~正しい情報で正しい行動を

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