入院できない・医者いない…武漢市「迅速対応」アピールに批判続々

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 【瀋陽=東慶一郎】中国国営新華社通信は12日、新型コロナウイルスによる肺炎患者が集中する湖北省武漢市が、10日までに市内のすべての重症患者1499人の入院を完了したと報じた。市政府の迅速な対応をアピールするものだが、入院対象から漏れた重症の患者の家族などからは批判の声が上がっている。

 市内のマンションに住む呉●さん(35)は12日、本紙の電話取材に、父の呉国慶さん(60)も重症患者だと主張し、「発症から2週間たっても入院できていない。政府の説明は欺まんだ」と憤った。国慶さんは9日に新型コロナウイルスへの感染が確認され、腎臓などの持病もあって食事がとれないまでに衰弱しているのに、自宅療養を強いられているという。(●は「王」の右に「其」)

 習近平シージンピン政権は地方政府に、新型肺炎患者を漏れなく医療機関に収容するよう指示している。武漢市当局も指示に従って重症患者の病院への集中搬送などを試みたが、搬送の最中に長時間放置される患者が出るなどの混乱が起きたため、副市長らが党中央の指導チームから叱責しっせきを受けた。

 武漢市トップの馬国強・市共産党委員会書記は10日の記者会見で、「9日までに市民の99%、1059万人の(健康状態の)調査を終えた」と述べていた。この発言に、SNS上では「うちには調査は来ていないから自分は残りの1%なのか」、「これはデマじゃないのか」などと皮肉る武漢市民の書き込みが続出した。

 電話取材に応じた市内の男性は最近、父を亡くした。肺炎の症状を示していながらウイルス検査も受けられず、「感染疑い」の扱いのまま、ホテルなどを利用した隔離施設で死亡したという。男性は「実際の患者は政府の発表より多い」と述べ、当局への不信感を隠さなかった。

 市内の20歳代女性の母親(50)は新型肺炎と診断され、隔離施設に収容されている。女性は12日、電話取材に対し「ベッドの上にはシーツも掛け布団も用意されていない。医者や看護師もおらず、39度の高熱なのに薬ももらえない。事実上放置されているだけだ」と泣きながら訴えた。

【随時更新】新型肺炎、今なにをすべきか~正しい情報で正しい行動を

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1050327 0 国際 2020/02/13 05:00:00 2020/02/13 08:51:48 2020/02/13 08:51:48 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/02/20200213-OYT1I50003-T.jpg?type=thumbnail

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