トランプ氏、インド首相との親密ぶりアピール…双方に支持獲得の思惑も

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24日、インド西部アーメダバードで、トランプ米大統領(左)と手を振るモディ首相(AP)
24日、インド西部アーメダバードで、トランプ米大統領(左)と手を振るモディ首相(AP)

 【アーメダバード=小峰翔、ニューデリー=海谷道隆】米国のトランプ大統領は24日、就任後初めてインドを訪問した。モディ首相の地元・西部グジャラート州アーメダバードの大規模集会にモディ氏と登壇し、親密ぶりをアピールした。「強い指導者」として対米関係を強調したいモディ氏と、大統領選を見据えて米国内のインド系有権者の支持を固めたいトランプ氏の思惑が一致した形だ。25日には首都ニューデリーで首脳会談が開かれる。

■「ナマステ・トランプ」

 トランプ氏が招かれたのは、世界最大級のクリケット場で開催された集会「ナマステ(こんにちは)・トランプ」だ。球場は10万人超の聴衆が埋め尽くした。

 トランプ氏は演説で、モディ氏を「真の友人」「素晴らしく成功した指導者」と絶賛し、「インドの隆盛は世界の手本だ」と持ち上げた。米国製兵器の売却や合同軍事演習の拡充にも触れ、「ともに自由で開かれたインド太平洋を守る」と強調した。一方のモディ氏は、米印は「どこよりも偉大で親密だ。友情は家族のようなものだ」と応じた。

■3時間半に31億円

 インドは冷戦時代は旧ソ連と近く、1947年の独立以降、約50年間でインドを訪問した米大統領はアイゼンハワー、ニクソン、カーターの3氏にとどまっていた。2000年以降、米大統領の訪印ペースは上がった。今回は、両首脳が良好関係を前面に出したのが特徴だ。

 トランプ氏のアーメダバード滞在はわずか3時間半だったが、地元州政府は沿道整備費などに推計約20億ルピー(約31億円)をかけるなど、巨費を投じて歓待した。

 モディ氏は、対立するパキスタンへの強硬姿勢などで固い支持層を持つ一方、強権的と指摘される政権運営や、低迷する経済には、国民の不満がくすぶっている。トランプ氏との友好関係を誇示し、大国と肩を並べる指導者だと印象付け、国民の支持をつなぎとめたい狙いがあるとみられる。

■インド系米国人

 トランプ氏には、今回のインド訪問を11月に迫る大統領選での支持拡大につなげたい思惑が透けて見える。全米のインド系米国人は、約440万人とされる。米国人口の1%強に過ぎないが、医師やIT技術者など豊かなエリート層が多く、政治的影響力が大きい。

 他のマイノリティー(人種的少数者)と同様、伝統的に民主党支持層が多数を占めるが、ビジネスを優先し、イスラム過激派に強硬な姿勢を示すなど、モディ氏と共通するトランプ氏の政治姿勢に共鳴する人が増え始めているという。「民主党支持層の一部を突き崩せる余地が大きい」(トランプ陣営幹部)との見方も出ている。

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1069366 0 国際 2020/02/24 20:58:00 2020/02/24 22:53:45 2020/02/24 22:53:45 U.S. President Donald Trump and Indian Prime Minister Narendra Modi wave after a ”Namaste Trump,” event at Sardar Patel Gujarat Stadium, Monday, Feb. 24, 2020, in Ahmedabad, India. India poured on the pageantry with a joyful, colorful welcome for President Donald Trump on Monday that kicked off a whirlwind 36-hour visit meant to reaffirm U.S.-India ties while providing enviable overseas imagery for a president in a re-election year. (AP Photo/Alex Brandon) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/02/20200224-OYT1I50047-T.jpg?type=thumbnail

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