トランプ氏、武漢の「感染者なし」に「誰がわかるのか」…中国の対応疑問視繰り返す
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【ワシントン=海谷道隆】米国のトランプ大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、最初の感染が確認された中国の対応を疑問視したり、けん制したりするような発言を繰り返している。経済を含めた影響が深刻になるなか、一義的な責任はあくまでも中国にあると世論に印象付ける狙いがありそうだ。
トランプ氏は19日の記者会見で、感染が確認された初期に中国が情報開示などに関して適切な対応を取っていれば「感染が発生した場所だけに封じ込めることができていたはずだ」と指摘した。「世界は非常に大きな代償を支払っている」とも述べた。
また、中国政府が19日に、新型コロナウイルスの最初の感染が確認された湖北省武漢市で新たな感染者が出なかったと発表したことについては「本当であると望みたい。(真実かどうか)誰がわかるのか」と懐疑的な見方を示した。
20日の記者会見では「(感染が各地で)制御できなくなっているのは不幸なことだ。中国から広がった」と主張した。一方で「私は中国を大いに尊敬し、