NY州感染者3万人超、退職の医師や看護師ら約4万人が協力者登録
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【ニューヨーク=村山誠】新型コロナウイルスの感染者が急増する米ニューヨーク州のクオモ知事は25日の記者会見で、州内の感染者が前日と比べて5146人増えて3万811人に達したと発表した。6万人を超えた全米の感染者の半数近くにあたる。
クオモ氏は、今後約3週間で感染増加のピークを迎えるとの予想を示した。その際、最大14万の病床が必要とされるが、現状、めどが立っているのは約5万3000床にとどまる。そのため、州政府は、約2万9000床を確保できる余地のある州内の大学の寮や、ホテルの活用も検討しているという。
また、州政府が病床増加に伴い必要となる医療従事者確保のため協力を呼びかけたところ、現在は退職するなどして医療現場から離れている医師や看護師ら約4万人が協力者として登録した。メンタルヘルスの専門家約6000人も、電話カウンセリングなどにボランティアで対応すると申し出ているという。
クオモ氏は「ニューヨークの人々の親密さは感染拡大の一因となったが、今、そのつながりこそが我々の最大の強みだ」と語った。