インドで医療関係者に嫌がらせ急増…「感染疑い」で大家が立ち退き要求

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 【ニューデリー=小峰翔】新型コロナウイルスへの感染が拡大しているインドで、治療にあたる医療関係者への嫌がらせが急増している。国民の間で医師が感染しているとの思い込みがあるとみられ、行政当局は医療関係者の安全確保のための対応に追われている。

 インドの最大の政府系医療機関「全インド医科学研究所」によると、医師が自宅周辺の住民の反発で自宅に居られなくなるなどのトラブルが全国で約100件に上っている。

 首都ニューデリー北部では3月中旬、研究所勤務の医師が帰宅した際、自宅に入るのを大家に拒否された。医師が理由を尋ねると、大家は「あなたは感染の疑いがある」と答えた。医師は警察に相談したが大家の対応は変わらず、翌日に立ち退きを要求されたという。

 ニューデリー南部では、看護師が近隣住民から「事態が収束するまで帰ってくるな」と罵声を浴びせられ、集落内の小売店では生活必需品を購入させてもらえなかった。南部の別の地域でも、医師が自宅のある集落への立ち入りを拒まれ、別の場所で仮住まいを余儀なくされているという。

 インドの感染者は3月31日現在で1251人、死者は32人で、連日増加している。医師の感染者は全国で少なくとも6人いる。防護服などの医療物資が不足しているとされているため、国民の間で医療関係者の感染の危険性が高いとの見方が強まっている。

 事態を重視した研究所は、インド政府と首都の行政当局に対し、嫌がらせ防止を求める嘆願書を提出した。首都の行政当局は、医療関係者の警護や自宅送迎を行うと決めたほか、首都のホテルを医師専用の宿泊施設に指定した。

 研究所の医師会のスリニバス・ラジクマール事務局長は「医療従事者は感染者の命を救うため努力している。国民に理解してほしい」と訴えた。

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