ジョンソン英首相、別荘で療養…SNSで命の危機明かす
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【ロンドン=広瀬誠】英首相官邸は12日、新型コロナウイルスに感染して入院していたジョンソン首相(55)が退院したと発表した。当面はロンドン郊外のチェッカーズ(英首相別荘)で療養する。復帰までの間は、ドミニク・ラーブ外相が首相代理を務める。

ジョンソン氏は退院後、ツイッターでビデオメッセージを公開した。英国では無料で医療を受けられる国民保健サービス(NHS)がウイルス対応の最前線を担っており、ジョンソン氏は「NHSが私の命を救った。物事がどちらにも転びえた時、看護師2人が48時間ベッドの脇で待機してくれた」と語り、入院中は危険な状態だったことを明かした。
ジョンソン氏は3月下旬に感染が判明し、4月5日に入院した。症状の悪化により、一時は集中治療室(ICU)に移っていた。
英政府によると、12日時点の英国の感染者数は約8万4000人で、死者も1万人を突破した。ジョンソン氏はビデオメッセージで「ウイルスとの国家的な戦いで、我々は前進しつつある。家に残り、NHSを守り、命を救おう」と述べ、国民に自宅待機を呼びかけた。