コロナ発生源、武漢の研究所なのか「確信ない」…米国務長官
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【ワシントン=蒔田一彦】米国のポンペオ国務長官は6日、国務省で記者会見し、新型コロナウイルスの発生源について、「(中国湖北省武漢市にある)研究所なのか他の場所なのか確信は持っていない」と述べた。
ポンペオ氏は3日のインタビューで、発生源が研究所であることを示す「多くの証拠がある」と語っていた。6日の会見では「確信を持っていないことと、重要な証拠があることは、どちらも正しい」と強弁した。そして、情報機関が調査を続けているが、「我々は(ウイルスの)サンプルを持っていないし、現地にも立ち入れない」と話し、中国の姿勢を批判した。
一方、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は5日の記者会見で、ウイルスの発生源について「我々は分からない」と述べ、断定できていないことを明らかにした。また、「決定的な証拠はない」と断った上で、「ウイルスは人工的なものではなく、おそらく意図的(な流出)ではなかったとみられる」との見解を示した。