感染防止策を軽視のニカラグア、日本大使館の運転手が新型コロナで死亡か
完了しました
【リオデジャネイロ=淵上隆悠】在ニカラグア日本大使館に運転手として勤務していたニカラグア人男性(57)が、新型コロナウイルスに感染したとみられる症状を示した後に肺炎で亡くなっていたことが7日、大使館への取材でわかった。
男性は4月29日に頭痛や喉の違和感を訴え、5月3日に首都マナグアの病院に入院したが、6日早朝に死亡した。糖尿病の持病があった。検査態勢が整っておらず、ウイルス検査は行われていないが、大使館は「感染していた可能性が高い」との認識を示している。
大使館によると、7日現在、日本人の館員や現地職員ら約30人に体調不良を訴えている人はいないが、男性と濃厚接触があった職員らは自宅待機としている。
ニカラグアでは、オルテガ政権が感染防止策を軽視し、学校や店の閉鎖措置は取らず、サッカーなどスポーツイベントの開催も続いている。感染者数は5日時点で16人と発表しているが、実態を反映していないとの見方が強い。