韓国集団感染、クラブ客3千人超と連絡取れず…ネット上には偏見や嫌悪の声も

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 【ソウル=建石剛】ソウル市の複数のナイトクラブなどで発生した新型コロナウイルスの集団感染は、11日もさらに32人増え、客や家族など計86人の感染者が確認された。当局は追跡調査しているが、感染が広まった期間の利用客3000人超と連絡が取れておらず、さらに感染が広がる可能性がある。13日から全国で再開する予定だった高校3年生の登校は、1週間延期された。

 市内の繁華街・梨泰院イテウォンのクラブや居酒屋5か所では、先月末から今月初めに訪れた客に集団感染が起きている。いずれも、最初に感染が確認された29歳の男性が利用した店などだ。感染者86人のうち23人は、利用客の家族や知人、同僚などの二次感染だった。利用客の大半は20~30歳代の若者で、無症状のまま感染を広げた可能性が高い。

 これまでの集団感染と異なり、今回は韓国の感染抑止の武器となった携帯電話の位置情報などによる追跡調査が難航している。

 複数の韓国メディアは、公表された情報を基に、今回のクラブは「性的少数者向けのクラブ」だと報じている。性的指向を知られたくない人も多いとみられ、店が作成した4月30日~5月5日の客ら計5517人分の名簿の中に、電話番号の虚偽記載もあった。

 このため、当局は3112人と連絡が取れていない。朴元淳パクウォンスンソウル市長は11日、「自発的に検査を受けることを望むが、強制的な措置も取らざるを得ない」と述べ、検査を受けない利用客に罰金を科す可能性に触れた。

 韓国メディアによると、インターネット上ではすでに性的少数者に対する偏見や嫌悪の声が上がっており、感染者とみられる男性を特定したとして写真などが公開される事態も起きた。こうした状況が続けば、ますます利用客が名乗り出にくくなる可能性がある。

 韓国内ではこれまでも、追跡調査のための情報公開によって感染者が不倫を疑われたり、特定の宗教の信仰が判明したりするケースが出ていた。今回の集団感染のケースは、情報公開によって感染を防ぐ措置が裏目に出た模様だ。

 政府も危機感を募らせ、丁世均チョンセギュン首相は10日の対策会議で性的少数者を念頭に「接触者は特定のコミュニティーに限定されるわけではない」と強調した。

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