米バイオ企業、ワクチン開発に「有望なデータ」…臨床試験で「抗体確認」
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【ワシントン=船越翔】米バイオ企業モデルナは18日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、第1段階の臨床試験で、参加者の一部から新型ウイルスの感染を防ぐ可能性のある「抗体」を確認したと発表した。モデルナは「有望なデータが得られた」と説明している。
臨床試験は3月中旬から計45人を対象に始まり、このうち最初に投与した8人の中間結果を公表した。感染から回復した患者と同レベルかそれ以上の抗体が8人に見つかり、重大な副作用もなかったという。
モデルナは近く臨床試験の第2段階を始め、今夏にも最終の第3段階に進むことを計画している。
ワクチンの年内の実用化を目指すトランプ大統領は、米製薬企業を支援する意向を表明しており、モデルナのワクチンは規制当局から優先的に審査を受けることが認められている。