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露「コロナワクチンを初承認」…最終臨床試験未了、安全性に懸念も

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 【モスクワ=田村雄】ロシアのプーチン大統領は11日、国産の新型コロナウイルスのワクチンについて、世界で初めて承認したと表明した。

 プーチン氏は閣僚らとのテレビ会議で、「十分に効果的に作用し、安定した免疫を形成する」と強調した。臨床試験で最終となる第3段階が完了しておらず、安全性の懸念も出ている。

 ミハイル・ムラシコ保健相らは11日、ワクチンの接種をまず医療関係者や教師らに実施すると説明し、8月末から9月に開始される可能性を示した。

 ワクチン開発は、モスクワのガマレヤ国立疫学・微生物学研究所が国防省の協力で行い、臨床試験には軍人らが参加した。

 ワクチン開発が世界中で急ピッチで進む中、プーチン政権は「ワクチン外交」にも力を入れていくとみられる。

 国産ワクチン開発に関わる政府系の露直接投資基金の総裁は11日、10月にもワクチンの大量接種が可能になるとの見通しを示し、「20か国から計10億回分以上の注文を受けている」と述べた。南米や中東、アジア諸国が露産ワクチンに興味を示しているという。

 ロシアは新型コロナの感染者数が約89万人と世界で4番目の多さだ。プーチン政権は感染に歯止めがかからなければ政権そのものが揺るぎかねないとの危機感も背景に、開発を急がせてきた。欧米のワクチン開発が第3段階にある中、ロシアは第3段階を終えずに承認しており、見切り発車の懸念を免れない。

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