[New門]台湾、「現状維持」が生きる道…中国は軍事力威嚇・国際組織から締め出し

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[New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「台湾」。

 東アジア情勢を左右し、日本の安全保障にも深くかかわる中国と台湾の関係を理解するためのキーワードがある。それは「現状」だ。今の状況を変えるか、守るか。台湾問題の焦点は煎じ詰めれば、この一点にある。

「統一による変更」 中国揺さぶり

 中台関係で言う「現状」とは、両者が統一しておらず、台湾が独立してもいない今の状態を意味する。現状を作り出している主役は中国と台湾、そして、台湾の後ろ盾である米国の3者だ。

 中国は台湾を「中華人民共和国」の一部として統一する形での現状変更を目指す。香港での国家安全維持法施行をはじめ、内外で強硬な政策を推進する習近平シージンピン国家主席は「中台統一を自身の歴史的功績としたい考えだ」(中国共産党関係者)とされる。

 中台が同じ国、つまり「一つの中国」に属すると認めない台湾に対する中国の揺さぶりは激しい。「国家」としての地位を与えないよう、世界保健機関(WHO)など国際組織から徹底的に締め出そうとする。軍事力で威嚇する。台湾企業には「優遇措置」を示し、経済面で中国依存度を高めようとする。

 台湾の蔡英文ツァイインウェン総統は現状維持を主張する。中国の統一要求を拒む一方、「今の台湾は既に主権国家だ」との言い回しで改めて独立に動くことはないとのシグナルを中国に送ってもいる。

 台湾は「中華人民共和国」に統治されたことがない。住民の多くは「自分は中国人ではなく、台湾人だ」と考えている。もし中国が容認するなら、台湾は公然と独立を目指すだろう。だが、現実の中国は、「台湾独立なら武力行使」と公言している。恐怖が台湾を現状に縛り付ける。

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1408849 0 国際 2020/08/14 05:00:00 2020/08/14 12:02:29 2020/08/14 12:02:29 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200813-OYT1I50076-T.jpg?type=thumbnail

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