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【ワシントン=山内竜介】米政府は2日、中国IT大手テンセント傘下のSNSアプリ「微信(ウィーチャット)」の使用を事実上禁止する大統領令の執行を一時差し止めた連邦地方裁判所の命令を不服として、連邦控訴裁(高裁に相当)に上訴した。個人情報の流出など安全保障上の懸念があるとの考えを改めて示した形だ。
米政府はウィーチャットの米国内での使用を9月20日から事実上禁止する方針だったが、連邦地裁が19日、一時差し止めを命じた。アプリのダウンロードなどが可能な状態が続いている。
中国IT企業バイトダンス傘下の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」についても、米政府は27日から配信禁止にする予定だったが、連邦地裁が一時差し止めた。米政府はこれに対しても不満を表明しており、中国企業のアプリを巡る法廷争いが当面続く見通しだ。