元枢機卿、若い信徒と同じベッドで寝て股間触る…歴代教皇も黙認
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【ローマ=笹子美奈子】バチカン(ローマ教皇庁)は10日、元枢機卿による未成年者への性的虐待疑惑などに関する調査報告書を公表した。歴代教皇は疑惑を知りながら元枢機卿を重用し続けていた。
報告書によると、ワシントン大司教や全米カトリック教会の要職を長年務めたセオドア・マカーリック元枢機卿は若い信徒と同じベッドで寝たり、股間を触ったりする行為がたびたび目撃されていた。告発する匿名の手紙も多数寄せられていた。歴代教皇はこうした疑惑を知っていたが、処分を怠っていたという。
約450ページの報告書には90人以上の供述が記されている。マカーリック氏には1970年代から性的虐待を行っていた疑惑がある。枢機卿はカトリック教会で教皇に次ぐ高位の聖職者だ。教皇から任命される一方、教皇を選ぶ権利を持つ。