ロシア軍、国産ワクチン接種へ…指示したプーチン大統領自身は接種に慎重
メモ入力
-最大400文字まで
完了しました
【モスクワ=工藤武人】ロシア軍は、露政府が承認した新型コロナウイルスの国産ワクチン「スプートニクV」を大量の軍人に接種させるキャンペーンを始めた。最高司令官のプーチン大統領の指示によるもので、40万人以上の接種を目標とする。プーチン氏は外国への売り込みに熱心だが、自身の接種には慎重だ。
セルゲイ・ショイグ国防相が11月27日、軍幹部らとの会議でキャンペーン着手を明らかにした。約90万人とされる総兵力の4割超がワクチン接種を受けることになる。露軍では既に約2500人が接種済みで、ショイグ氏も接種した。接種した軍人は、年内に約8万人に達する見通しだという。
スプートニクVは8月の承認後も、臨床試験の最終段階は完了していない。インターファクス通信によると、大統領報道官は11月24日、プーチン氏の接種について、「試験が終わっていないワクチンを大統領が受けるわけにいかない」と述べた。
無断転載・複製を禁じます