「危険な内容が大幅増」アマゾン関連会社、トランプ氏支持者の多いSNS停止
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【ニューヨーク=小林泰明】トランプ米大統領の支持者の利用が多い保守系SNS「パーラー」のサイトへの接続が11日、できなくなった。暴力を扇動する投稿に対処していないとして、ネットの基盤サービスを提供する米アマゾン・ドット・コムの関連会社がサービスの提供を打ち切ったためだ。パーラー側は強く反発し、11日、サービス停止措置の一時差し止めを求め、アマゾンの関連会社を連邦地裁に提訴した。
パーラーは訴状で、アマゾン側の決定は「政治的な敵意」が動機だとし、「パーラーのビジネスを殺すものだ」として、反トラスト法(独占禁止法)違反などと主張している。一方、アマゾン側は声明で「数週間にわたってパーラーに懸念を伝えたが、その間に危険な内容が大幅に増えており、サービスを停止することになった」と反論している。
グーグルやアップルもアプリストアからパーラーを排除している。米連邦議会議事堂の一時占拠事件を受け、IT大手がパーラーを締め出す強硬措置が相次いでいる。