読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

おびえて「あんな所、だれが行くものか」…コロナの起源?コウモリ生息する「死の鉱山」へ

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

通関の鉱山周辺。山あいに住居が点在している(いずれも9日、片岡航希撮影)
通関の鉱山周辺。山あいに住居が点在している(いずれも9日、片岡航希撮影)

 高級茶葉の産地として知られる中国雲南省プーアル市から北へ100キロ・メートル余り。山あいの小さな町・通関に、新型コロナウイルスの起源を探る手がかりがあるかもしれないと、世界保健機関(WHO)の専門家らが注目している。

 中国政府系の武漢ウイルス研究所は2013年、この町の鉱山に生息するコウモリから、新型コロナと遺伝情報が96%一致するコロナウイルス「RaTG13」を分離している。

 鉱山を目指し、町から山奥へ車を走らせた。曲がりくねった道を約1時間。住民だと言う男性9人が5メートルほどの木の棒を横にわたして道をふさいでいた。

ウイルス「RaTG13」が見つかった中国雲南省・通関の鉱山付近で道路をふさぐ人たち
ウイルス「RaTG13」が見つかった中国雲南省・通関の鉱山付近で道路をふさぐ人たち

 1人が言った。「ここからは、市の身分証がないと進ませない」。外国メディアの鉱山取材を嫌う当局の意向かと思ったが、「新型コロナの防疫対策だ。部外者が集落に入らないようにしている」のだという。

 鉱山を巡っては12年、坑道でコウモリのふんを清掃した作業員が重症肺炎を相次いで発症し、死者も出たことが、同研究所が昨年11月に英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した報告でわかっている。

 鉱山はすでに閉鎖されているが、周辺の住民にとっては今も、過去の話ではない。

 少数民族ハニ族のお年寄りは「死の鉱山だとみんな知っている。近寄る人はいない」と言葉少な。ある女性(60)は、コウモリという言葉を出しただけでおびえた表情になり、「あんな所、だれが行くものか」とつぶやいた。

 新型コロナ感染が最初に広がった湖北省武漢市で都市封鎖が始まった日から、23日で1年。武漢では今月下旬、WHOの国際調査団による現地調査が本格化する。(墨江ハニ族自治県通関 南部さやか)

残り:1570文字/全文:2530文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
1790484 0 国際 2021/01/23 05:00:00 2021/02/12 22:14:29 2021/02/12 22:14:29 新型コロナと遺伝子情報が96%一致するウイルス「RaTG13」が見つかった中国雲南省・通関の鉱山付近で道路をふさぐ人たち。男性は新型コロナの防疫対策のためだと話した(9日午後0時31分、中国雲南省・通関で)=片岡航希撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210122-OYT1I50073-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)