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バイデン氏、中国は「最も重大な競争相手」…対ロシア「無抵抗な時代終わった」

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 【ワシントン=田島大志】米国のバイデン大統領は4日、就任後初めて外交政策について演説し、中国を「最も重大な競争相手」と呼んで対抗姿勢を強調した。米国の国益に資する分野では中国と協力するとも述べた。ドイツ駐留米軍の削減を中止し、ロシアの選挙干渉やサイバー攻撃に対抗する方針も示し、厳しい対露姿勢を鮮明にした。

 演説は国務省で行った。バイデン氏は冒頭、「中国は米国と競う野心を抱き、ロシアは我が国の民主主義に打撃を与えようとする強い意思を有する。権威主義の高まりに立ち向かわなければならない」と述べた。

 中国については、強圧的行動や人権、知的財産の侵害を通じて「米国の繁栄や安全保障、民主的価値観に挑戦している」とし、「我が国は直接的に対抗する」と語った。一方で「国益にかなうなら中国政府と協力する用意がある」と述べた。気候変動問題などを念頭に置いているとみられる。

 ロシアに対しては「米国の選挙干渉やサイバー攻撃、(ロシア)国民の毒殺という攻撃的な行動に対し、米国が無抵抗な時代は終わった」とし、ロシアに融和的との批判もあったトランプ前政権の政策を転換する方針を強調した。「ロシアに支払わせる代償をつり上げることも辞さない」とも述べた。露当局が拘束する反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏については即時かつ無条件釈放を要求した。

 バイデン氏は、オースティン国防長官の主導で、安全保障と外交政策の優先順位に従って米軍の配備計画を見直す考えも示した。その上で、計画見直しの間はドイツ駐留米軍の削減計画を中止するとした。ロシア抑止などを目的とする駐独米軍を巡ってはトランプ前大統領が昨年、ドイツの国防費支出が不十分だとして、3万6000人規模から2万4000人に削減する意向を表明していた。

 バイデン氏は、ミャンマー国軍の政権転覆にも言及し、「軍事クーデター」として厳しく非難した。権力の放棄を要求し、同盟国などと連携して「民主主義と法の支配の回復を支援し、責任を取らせる」とした。

 バイデン氏はまた、就任後に日韓英独仏など友好国首脳と電話会談したことに触れた。「米国の最大の資産だ。同盟国や主要なパートナー国と協力し、外交で(世界を)主導する」とし、「民主主義諸国の同盟」を再構築する考えを強調した。

演説のポイント

 ▽中国は最も重大な競争相手だ。強圧的行動や人権、知的財産の侵害に対抗する

 ▽ロシアの選挙干渉やサイバー攻撃などへの無抵抗な姿勢に終止符を打つ

 ▽ドイツ駐留米軍の削減計画を中止する

 ▽ミャンマー国軍は権力を放棄し、拘束した人々を解放すべきだ

 ▽イエメン内戦で武器売却を含む攻撃作戦への支援を中止する

 ▽民主主義諸国の同盟を再構築するため、日韓英独仏などの指導者と対話した

同盟国との連携前面、「米国第一」からの転換鮮明に

 米国のバイデン大統領は就任後初の外交演説で、トランプ前大統領が「米国第一」を掲げて推し進めた外交政策からの転換を鮮明にした。バイデン氏は中露両国などに対抗するため、民主主義を掲げて世界を主導する姿勢を示した。

 バイデン氏は中露などに対峙(たいじ)するには「強い立場」で向き合うべきだと述べ、同盟国などとの連携の大切さを強調した。

 一方で、前政権下で国内の分断が進み、民主主義の根幹が揺らぎつつあることも隠さない。演説では、国内社会・経済の立て直しを力説し、政府調達で米国製品を優先させる「バイ・アメリカン」法強化の必要性に言及した。

 バイデン政権は新型コロナウイルス対策も当面の最大の課題と位置付ける。山積する内政の諸課題を前に、どこまで外交に注力できるかは不透明だ。(ワシントン 横堀裕也)

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1822409 0 国際 2021/02/05 13:54:00 2021/03/06 14:00:03 2021/03/06 14:00:03

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