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【バンコク=田原徳容】ミャンマーでクーデターを強行した国軍に対する大規模抗議デモは10日、5日目に入った。抑え込みを図る国軍側に対し、国民は反発をいっそう強め、政府職員も参加するなど拡大の一途をたどっている。
現地の本紙通信員の取材などによると、最大都市ヤンゴンでは数万人が路上などに繰り出し、拘束されているアウン・サン・スー・チー国家顧問らの解放などを訴えた。中国大使館前では、国軍と関係が深く、静観を決め込む中国を批判する声が上がった。職場ボイコットも増えており、ヤンゴンでは教育省職員や国営紙スタッフらが加わった。
警察当局は9日夜、スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)の本部事務所を強制捜査し、書類などを押収した。国軍側は夜間外出禁止令の適用範囲を首都ネピドーなどにも広げ、締め付けを強化している。