読売新聞オンライン

メニュー

海外メディアが見つめる森氏の辞任劇「女性排除し密室で後任決定」「五輪の不確実性高まる」

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 海外メディアは、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が辞任の意向を固めたことを相次いで報じ、関心の高さをうかがわせた。日本での女性差別の根深さを論評する報道や、東京五輪開催を危ぶむ見方もある。

東京五輪とパラリンピックの開催までの日数を示すカウントダウンボード(12日午前11時27分、東京都港区で)=泉祥平撮影
東京五輪とパラリンピックの開催までの日数を示すカウントダウンボード(12日午前11時27分、東京都港区で)=泉祥平撮影

 ドイツの有力紙フランクフルター・アルゲマイネ(電子版)は11日、スイスの民間研究機関「世界経済フォーラム」による男女平等の度合いを示す指数で、日本が153か国中、121位にとどまっていることを紹介した上で、森氏の発言などが「男女同権がうまくいっていない日本社会に光を当てることになった」と評した。「森氏を巡る騒動は、延期やコスト上昇で傷ついた大会のイメージをさらに悪化させる恐れがある」とも伝えた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(同)は11日、菅首相らが森氏の発言に失望しつつも「誰一人として辞任を求めなかった」と指摘。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(同)も同様の内容に言及し、「五輪(開催)の不確実性が高まった」との見方を示した。英紙デイリー・テレグラフは、「最近の世論調査では80%近くが予定通りの開催に反対している」と紹介した。

 組織委評議員会議長の川淵三郎氏が後任に指名された経緯に批判的な報道もある。米紙ワシントン・ポストは、森氏の発言を問題視して署名活動を行う日本人女性の言葉を引用して「女性を排除するやり方で、密室で決まった」と伝えた。

 中国国営新華社通信は11日夜、森氏の辞任について、「東京大会にとっては踏んだり蹴ったりとなる」と報じた。組織委に対しては「早急に新会長を選び、大局を安定させなければならない」と注文も付けた。来年に北京冬季五輪の開催を控える中国は、東京大会が予定通り開かれるかどうかを注視している。(ベルリン 石崎伸生、ニューヨーク 寺口亮一、北京 比嘉清太)

無断転載・複製を禁じます
1837502 0 国際 2021/02/12 11:44:00 2021/02/12 11:52:30 2021/02/12 11:52:30 東京五輪・パラリンピック開催までの日数を刻むカウントダウンボード(12日午前11時27分、東京都港区で)=泉祥平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210212-OYT1I50034-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)