事故機エンジン内部の羽根2枚破損、残りも損傷…同系列機の緊急検査命令
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【ロサンゼルス=久保庭総一郎】米連邦航空局(FAA)は21日、コロラド州デンバー上空で旅客機(ボーイング777―200型)のエンジンが炎上した事故を受け、ユナイテッド航空に同系列エンジン搭載機の運航見合わせと緊急検査の実施を命じた。
AP通信によると、米国内で就航している同系列エンジン搭載機は、ユナイテッド航空の24機。FAAは、エンジンの内部部品である羽根(ファンブレード)の検査頻度を上げる必要があると判断したとしている。
一方、米国家運輸安全委員会(NTSB)は21日の声明で、事故機の右翼エンジン内部の羽根のうち2枚が破損していたことを明らかにした。1枚は根元から、隣接するもう1枚は真ん中から折れていた。残りの羽根も損傷があったといい、事故原因を調べている。
ボーイング社によると、同系列のエンジン搭載機は世界に計128機ある。日本では、国土交通省から運航停止の指示を受けた全日空と日本航空が保有している。