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インド政府は24日、新型コロナウイルスの累計感染者数が30万3720人になったと発表した。30万人を超えたのは、58万人の米国、44万人のブラジルに次いで3か国目。1日あたりの死者数は過去2番目に多い4454人を記録し、高止まりが続いている。

米疾病対策センター(CDC)とブラジル政府の統計では、1日あたりの死者数は米国は1月の4131人、ブラジルは4月の4249人が最多だった。インドは今月19日に4529人を記録し、有力紙ヒンドゥスタン・タイムズは「世界最悪」と報じた。
首都ニューデリー近郊の火葬場関係者は本紙に「昨年の第一波から火葬する遺体数は発表を上回る」と話すなど、実際の感染死はさらに多い可能性が高い。
1日あたりの新規感染者は24日は22万人で、41万人を超えた7日から半減した。各地の外出制限の効果とみられる。一方で、新型コロナに感染して免疫力の落ちた人などを中心に真菌感染症「ムコール症」にかかるケースが増えており、英BBCは患者が8800人を超えたと報じた。
こうした中、インド政府はソーシャルメディアの運営会社に「インド変異型」と言及した全ての投稿を削除するよう要請した。本紙が入手した通達では「世界保健機関(WHO)は『インド変異型』という表現を使っていない」と理由を挙げた。国のイメージを損なう懸念が背景にある。(ニューデリー支局 小峰翔)