読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

ハイブリッドの変異ウイルス、ベトナムで拡大か…「封じ込め優等生」が危機に直面

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 【ハノイ=安田信介】新型コロナウイルスの感染拡大を抑えてきたベトナムで、5月以降、新規感染者が急増している。インド型(デルタ型)と英国型(アルファ型)が混ざったハイブリッドの新しい変異ウイルスが感染拡大に影響している可能性がある。

1か月で2・5倍

シャッターで閉ざされたハノイの店の前でスマホをいじる男性(5月31日、ロイター)
シャッターで閉ざされたハノイの店の前でスマホをいじる男性(5月31日、ロイター)
ベトナム南部ホーチミンの通りを消毒薬をまきながら進むトラック(1日、ロイター)
ベトナム南部ホーチミンの通りを消毒薬をまきながら進むトラック(1日、ロイター)

 米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、2日の新規感染者数は245人で、5月上旬の2桁台から大幅に増えた。昨年来の累計の感染者数も5月末で7432人と、2928人だった4月末から1か月で2・5倍になった。

 首都ハノイに近い北部バクザン省の工業団地や南部ホーチミンのキリスト教施設で、インド型などのウイルスによる大規模クラスター(感染集団)が相次いで発生している。グエン・タン・ロン保健相は1日、「適切な対策を講じなければ、危機的な状況に陥る」と訴えた。

 各自治体は、飲食店の営業停止や外出制限を徹底した上で、感染者数の早期把握に向けて検査を増やす取り組みを始めた。ホーチミンでは、医大生を動員し、1日の検査数を5万件から10万件に倍増させる。

両方の特徴

 ベトナムはこれまで、入国制限や隔離対策を厳格化して感染者数を抑え込み、コロナ対策の「優等生」とされてきた。今回の感染急増の要因が特定されない中、5月29日に政府が発表した新たな変異ウイルスの発見が注目を集めている。

 ロン保健相は政府の会合で、「このウイルスはとても危険だ」と警告した。政府系ニュースサイト「VNエクスプレス」によると、ウイルスは複数の感染者の遺伝子解析から見つかり、英国型とインド型の両方の特徴を持ち、感染力が強いという。

接種率1%

 感染急増を受け、政府はワクチンの確保に本腰を入れ始めた。共同購入・分配の国際的枠組み「COVAX(コバックス)」などから年内に計約8000万回分を調達する予定が遅れているためだ。英オックスフォード大などが集計するアワー・ワールド・イン・データによると、ベトナムの5月31日現在のワクチン接種率は1%で、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10か国中で最低となっている。

 グエン・スアン・フック国家主席はバイデン米大統領とロシアのプーチン大統領に書簡を送り、ワクチン入手への協力を求めた。一方で、「ワクチン外交」を展開する中国からは供給を受けていない。南シナ海で領有権を争うなど対立を深めていることが背景にあるようだ。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2099669 0 国際 2021/06/04 00:24:00 2021/06/04 00:24:00 2021/06/04 00:24:00 A man sits outside a closed coffee shop amid the coronavirus disease (COVID-19) outbreak in Hanoi, Vietnam, May 31, 2021. REUTERS/Thanh Hue https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210603-OYT1I50124-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)