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対ASEAN 中国「国家利益尊重を」…拡大国防相会議 協力関係深める

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 【ワシントン=田島大志、北京=大木聖馬】東南アジア諸国連合(ASEAN)や日米中など計18か国が参加する拡大ASEAN国防相会議が16日、オンライン形式で開かれた。インド太平洋地域で安全保障の要となるASEANを巡っては、関係構築で出遅れ気味の米国に対し、中国は協力関係を深めている。

台湾巡り応酬

 参加国は、インド太平洋地域の安全保障に関する議題を中心に協議した。出席者によると、オースティン米国防長官と、中国の 魏鳳和ウェイフォンフォー 国務委員兼国防相が台湾問題などを巡って激しくやり合い、魏氏が「内政干渉だ」と反発する場面もあったという。

 日本からは岸防衛相が出席し、「東シナ海や南シナ海において、力を背景とした現状変更の試みが継続している」と述べ、名指しを避けつつ中国の覇権主義的な動きに懸念を示した。

米は出遅れ

 米国は、トランプ前大統領がASEAN関連の首脳会議を連続欠席し、「ASEAN軽視」の印象を残した。バイデン政権は、安全保障の観点でASEANを重視しており、関係改善を急いでいる。

 ASEANの一部を歴訪したウェンディー・シャーマン国務副長官は今月2日の記者会見で、「米国は各国と連携し、インド太平洋の平和と繁栄、ルールに基づく国際秩序を構築してきた」と強調した。

 一方で、5月25日に予定されていた米ASEAN外相会議は延期され、開催されないままだ。ワシントンの外交関係者の間では「ASEANは人権問題を抱える国も多いため、バイデン政権としては接近しづらい」との見方もある。

包囲網に危機感

 中国はASEANとの関係構築で米国の先を行く。6月上旬には自国で外相会議を開き、ミャンマー情勢や新型コロナウイルスのワクチン供給でASEAN支援の立場を鮮明にした。

 中国は、先進7か国首脳会議(G7サミット)など自らが参加していない枠組みで、台湾や南シナ海などの問題が取り上げられ、対中包囲網の形成が進む事態に危機感を強めている。魏氏は会議で、「中国の国家利益も十分に尊重されなければならない」と述べた。

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