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自由求める声は抑えられない…アップル・デイリー「最後の日」に1千人の列

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 【香港=吉岡みゆき】中国共産党政権への厳しい批判姿勢を貫いてきた香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)は、24日付の新聞を最後に発行を停止した。「一国二制度」下にある香港で「言論の自由」の象徴的存在となってきた同紙の廃刊を惜しみ、新聞スタンドには新聞を買い求める客が長蛇の列をなした。

24日、香港・九竜半島の街頭で、最後の蘋果日報を販売する新聞スタンド。「リンゴを支持する」との香港市民の言葉が一面の見出しになった=吉岡みゆき撮影
24日、香港・九竜半島の街頭で、最後の蘋果日報を販売する新聞スタンド。「リンゴを支持する」との香港市民の言葉が一面の見出しになった=吉岡みゆき撮影

 24日付は、1995年の創刊以来最多の100万部を発行した。1面では、読者から届いた「私たちは蘋果(リンゴ)を支持する」の声を見出しに取り、雨の中、本社前に駆けつけた支援者らの写真を掲載した。「香港人への告別」と題した社説は「報道の自由は暴政の犠牲となった」と主張し、「永遠に香港を愛する」と読者への感謝も伝えた。

 九竜半島の繁華街にある新聞スタンドには、午前1時頃に刷り上がったばかりの新聞が届き、未明の段階で少なくとも1000人が行列した。美容師の男性(43)は「当局の締め付けが厳しく、唯一できることは最後の新聞を買うことくらいだ。香港人の自由や自治を求める声を抑えつけることはできないと示したい」と話していた。

 一部では、2019年の抗議運動で頻繁に掲げられた「光復香港 時代革命」(香港を取り戻せ 我らの時代の革命だ)のスローガンを叫ぶ人もみられた。

 蘋果日報は国家安全維持法(国安法)違反容疑で編集長らが逮捕されたうえ、関連3社の資産凍結で運営資金を絶たれ、廃刊に追い込まれた。電子版も日付が変わる時点で停止した。

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2151999 0 国際 2021/06/24 11:36:00 2021/06/24 11:36:00 2021/06/24 11:36:00 24日、香港・九竜半島の街頭で、最後の蘋果日報を販売する売店=吉岡みゆき撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210624-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

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