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「旅行者とコロナ、どちらが増えるか」外国客解禁で期待と不安のタイ・プーケット 

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1日、タイ南部プーケット島のパトンビーチで屋台を引くワンナーさんは、「旅行者がいないと稼ぎは増えない」と嘆いた=田原徳容撮影
1日、タイ南部プーケット島のパトンビーチで屋台を引くワンナーさんは、「旅行者がいないと稼ぎは増えない」と嘆いた=田原徳容撮影

 【プーケット(タイ南部)=田原徳容】新型コロナウイルスの影響に苦しむ観光立国タイが1日から、世界的なリゾート・プーケット島に限定し、外国人旅行者の受け入れを再開した。ワクチン接種済みなどの条件を満たせば隔離も必要なく、政府や地元は「観光業復活の象徴に」と意気込む。世界各国で感染再拡大が目立つ中、規制緩和を急ぐ姿勢に不安を募らせる声もある。

◆隔離なし

2日、プーケット島のホテルでドライブの相談をするアリ・メンハリさん(左)ら=田原徳容撮影
2日、プーケット島のホテルでドライブの相談をするアリ・メンハリさん(左)ら=田原徳容撮影

 「到着時のコロナ検査の結果は陰性だった。ドライブに出かけたいね」。2日朝、プーケット最大の歓楽地パトンビーチのホテル「サンセットビーチリゾート」のテラスで、アラブ首長国連邦(UAE)から1日到着したアリ・メンハリさん(62)は、同部屋の友人男性(52)と今後の予定を話し合った。

 退役軍人のメンハリさんはタイを年2回訪れるリピーターだ。今回は3か月滞在し、健康診断も受ける。「隔離なしは快適だ。UAEの友人らから『タイはどう?』と早速、問い合わせがあったよ」と笑った。

 このホテルは客室稼働率30%と厳しい状況が続く。副社長のウォラウット・ウントラクンさん(33)は「2004年のインド洋大津波の時より厳しいが、国外から予約が入り始めてホッとしている」と語った。

◆起爆剤

 タイは観光業が国内総生産の約2割を占める。プーケット限定の外国人旅行者受け入れは、コロナ禍で昨年は8割減(前年比)に落ち込んだ旅行者数の回復に向け、政府が起爆剤としてひねり出した救済策だ。観光客には入国後もPCR検査などを義務づける一方、島民の7割以上のワクチン接種を完了させ、島につながる唯一の陸路の橋周辺の検問を強化するなど、盤石の態勢で臨んでいる。

 視察のため1日にプーケット入りしたプラユット・チャンオーチャー首相は、「プーケットは準備万全。国の希望となる」と述べ、経済優先を念頭に目標に掲げた「120日以内の国の完全開放」の実現に改めて自信を示した。政府は7~9月にプーケットで10万人を受け入れる予定で、感染拡大などが起きなければ、他の観光地でも同様の仕組みを導入する構えだ。

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