魯迅が通った日中文化人サロン「内山書店」、天津で復活…日本関連の書籍が半数以上

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 【天津=比嘉清太】戦前の中国・上海で文豪の魯迅が通った「内山書店」が10日、天津市に開業した。中国での営業は上海店が閉鎖した1945年以来となる。地元の中国人男性が「日中文化交流の舞台を再建したい」と東京・神田神保町の内山書店に「のれん分け」を求め、76年ぶりの復活が実現した。

 1917年に上海で創業した内山書店は、文化人が集うサロンとして知られた。魯迅は社会思想や美術など日本の書籍に親しみ、店主の内山完造(1959年死去)は魯迅の執筆活動も支えたという。

内山書店の開業を喜ぶ魯迅の孫の周令飛さんと魯迅像(10日)=比嘉清太撮影
内山書店の開業を喜ぶ魯迅の孫の周令飛さんと魯迅像(10日)=比嘉清太撮影

 地元テレビ局のディレクターだった趙奇さん(38)が内山書店に関する記録番組を制作した際、2人の交友に感銘し、「中国店の再興」を志すように。完造の親戚で、内山書店を経営する内山深さん(49)が、東京まで来て頼み込む趙さんの熱意にほだされ、「内山書店」の商標ロゴの使用を認めた。資本関係はないという。

 天津市の商業施設内にオープンした内山書店は2万冊余りのうち日本関連の書籍が半分以上を占める。完造の書籍や魯迅の写真の展示コーナーも設けた。開業式典に出席した魯迅の孫、周令飛さんは「祖父が生きていれば、きっと大喜びすると思う」と話した。

スクラップは会員限定です

使い方
「国際」の最新記事一覧
2196371 0 国際 2021/07/10 19:50:00 2021/07/10 21:49:22 2021/07/10 21:49:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210710-OYT1I50120-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)