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中国、「台湾有事」想定の演習を連日実施…「米台分離主義者への警告」

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 【北京=大木聖馬】中国の 習近平シージンピン 政権が、機動部隊による上陸作戦や海上封鎖など、台湾有事を想定した軍事演習を相次いで実施し、中国メディアが連日報じている。台湾と関係強化を進める米国や日本の動きに対するけん制が狙いとみられる。

 中国共産党機関紙傘下の環球時報(英語版)は19日、中国軍が16日に台湾に面する福建省の沖合で、陸海合同の上陸訓練を実施したと伝えた。台湾攻撃で主力を担うとされる陸軍機動部隊「第73集団軍」の水陸両用装甲車数十台を揚陸艦に乗せ、実弾射撃を伴う上陸訓練などを昼夜にわたって行ったという。

 同紙は「米台の分離主義者への警告だ」とする専門家の見方を伝えた。

 国営中央テレビや軍機関紙・解放軍報は、第73集団軍が9、10日に実施した水上演習も伝えており、台湾を念頭に置いた演習は連日行われている。

 13日付の環球時報も、中国東北部を管轄する北部戦区の海軍の戦闘爆撃機が、渤海で機雷を投下して海上封鎖を行う訓練を実施したとし、「台湾問題で外国の軍が介入してくるシナリオで役立つ」と伝えた。

 演習は21日も続く可能性が高い。中国海事当局は、台湾の北方約250キロ・メートルの浙江省沖の一部海域について、実弾演習の実施を理由に16~21日の航行を禁止すると告示している。

 中国は台湾を自国の一部と見なして中台統一を目標に掲げており、米バイデン政権が台湾との関係強化を急速に進めていることに神経をとがらせている。

 台湾メディアによると、今月15日には、米軍機が台湾の基地に物資を輸送。中国国防省は対抗措置を示唆した。日本政府が13日に公表した防衛白書に「台湾情勢の安定は重要」と明記されたことにも、習政権は「内政干渉」(中国国防省報道官)と反発する。

 中国軍に近い関係者は、中国軍の一連の訓練について、「年次計画で当初から予定されていたものだが、米国の台湾接近を見て、台湾侵攻能力を誇示したのではないか」との見方を示した。別の関係者は「米国に対抗する能力があることを中国国内に示す必要に迫られている」と分析した。

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