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バイデン政権 一定の成果…発足半年

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 【ワシントン=横堀裕也、蒔田一彦】バイデン米政権が発足してから20日で半年となった。最重要課題としてきた新型コロナウイルス対策では、ワクチンの普及で一定の成果を上げた。外交でも、中国との競争に向けて民主主義国が結束する態勢作りを進めた。ただ、コロナ禍からの復興に向けた議会運営や、中国に対抗する具体策などでは課題が多い。

コロナ対策や対中結束…議会運営は溝深く

接種率68%

20日、米ホワイトハウスで開かれた閣議で話すバイデン大統領(ロイター)
20日、米ホワイトハウスで開かれた閣議で話すバイデン大統領(ロイター)

 「新型コロナによる死者は劇的に減った。この半年間で90%近くも減少している」

 バイデン氏は20日、就任から半年に合わせて開いた閣議でこう述べ、新型コロナ対策の成果を強調してみせた。

 調査機関ユーガブの最新の世論調査によると、バイデン氏の支持率は58%で、就任当初の61%からほぼ横ばいだ。新型コロナ対策を評価する人は66%に上る。

 政権発足から100日以内に2億回接種するという目標は達成した。最近は接種ペースが鈍化し、7月4日の独立記念日までに「成人の7割がワクチンを1回接種」という目標は達成できなかったものの、18歳以上でワクチンを1回以上接種した人の割合は20日現在で68・3%に上っている。

 今後は、国民の一部で根強い安全性や効果への不信感の解消が課題となる。

分断の影

 復興のための経済対策には、与野党対立の影響が出ている。

 バイデン氏は20日の閣議で、新型コロナ対策として1・9兆ドル(約200兆円)規模の追加経済対策法を3月に成立させたことに触れ、「半年間で過去のどの政権よりも雇用を生んだ」とアピールした。さらに、1・2兆ドル規模のインフラ投資計画などの成長戦略の実現にも意欲を示した。

 バイデン氏は「融和」の必要性を唱えてきたが、民主・共和両党の溝は埋められていない。インフラ投資計画実現のための法案は、他の法案の扱いも絡んだ駆け引きが続き、成立は見通せない。

具体策

 外交面では、中国との競争を優先課題とし、同盟関係の立て直しと国際社会での米国の指導力の回復に注力してきた。バイデン氏は閣議で「我々は21世紀を決定付けるような競争を行っている」と述べ、改めて中国との競争に勝ち抜く重要性を強調した。

 バイデン政権は、トランプ前政権の対中強硬路線を継続した上で、中国を「権威主義国」と位置づけ、「民主主義国」の結束によって圧力を強めようとしている。6月の先進7か国首脳会議(G7サミット)や北大西洋条約機構(NATO)首脳会議では、対中認識を共有できた。

 ただ、今月19日、日欧などと共に中国のサイバー攻撃を非難する声明を出した際には、同盟国の連携を示す一方で、対抗措置で協調するには至らなかった。具体的な対処方法では、米国と欧州などの間に温度差が残っている。

 中国による国際秩序への挑戦をけん制するには、米国と同盟国の間で理念の一致を超え、具体的措置まで踏み込んで連携できるかどうかがカギとなりそうだ。

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2226133 1 国際 2021/07/22 05:00:00 2021/07/22 05:00:00 2021/07/22 05:00:00 U.S. President Joe Biden speaks during a Cabinet meeting at the White House in Washington, U.S., July 20, 2021. REUTERS/Jonathan Ernst https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210722-OYT1I50013-T.jpg?type=thumbnail

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