中国鉄道事故10年、痕跡消え「報道は一切できない」

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「成功の模範」

 事故前の2010年末、中国の高速鉄道の営業総距離は8358キロ・メートルだった。20年末には約3万8000キロ・メートルと4倍以上に達し、世界最長となった。経済発展の象徴である高速鉄道は、巨大経済圏構想「一帯一路」の下、海外への輸出も進む。

 「高速鉄道は、我が国が独自に作り上げた成功の模範例だ」

 習国家主席は1月、北京冬季五輪の競技会場視察のために訪れた高速鉄道駅で自賛した。悲惨な事故だけでなく、日本やドイツから鉄道技術の提供を受けた歴史も、なかったことにされているようだ。

 ◆ 高速鉄道事故 =2011年7月23日、温州市内の高架線を徐行運転していた列車に、後方から来た列車が追突した。4両が脱線、地面に落下し、乗客ら40人が死亡、172人が負傷した。事故車両を破壊して地中に埋めた上、事故2日後に運行を再開した当局の姿勢に批判が噴出した。政府の最終報告書は、信号機の欠陥や作業員の安全意識の低さなどを原因に挙げ、「人災」だと認めた。

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2228118 0 国際 2021/07/23 05:00:00 2021/07/23 14:49:34 2021/07/23 14:49:34 7月中旬、浙江省温州市で、事故現場付近を走る高速鉄道=南部さやか撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210723-OYT1I50004-T.jpg?type=thumbnail

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