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中国の記録的豪雨、取材妨害相次ぐ…衣服つかまれたり「殺害の脅迫」も

中国河南省鄭州の地下鉄駅の出口で、犠牲者の追悼にささげられた花(27日、ロイター)

 【北京=比嘉清太】中国中部の河南省で起きた記録的豪雨による水害を巡り、国内外の記者に対する取材妨害が相次いでいる。中国当局だけでなく、群衆による記者への嫌がらせも複数報告される事態となった。

 29日付の香港紙・明報によると、中国紙・南方都市報などの記者2人は警察に連行された。省都・鄭州の地下鉄駅の出口で、車両内への浸水で死亡した犠牲者を追悼するために地元住民らが献花する様子を撮影したところ、派出所で尋問を受け、写真も削除された。中国当局は政府に批判的な情報が広がることを懸念し、統制を強めている模様だ。

 中国に駐在する外国人記者でつくる「駐華外国記者協会」は27日、米紙ロサンゼルス・タイムズなどの記者が鄭州で群衆に取り囲まれ、カメラや衣服をつかまれたとして懸念を表明した。英BBCの職員は「殺害の脅迫」を受けたという。

 詳しい経緯は不明だが、現地入りした外国記者に対し、災害でいらだった群衆の敵意が向いたようだ。中国では外務省報道官らが海外メディアの報道を「フェイクニュース」と批判することが多く、庶民の外国記者への敵対心をあおっているとの指摘もある。

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