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「日本に警戒を緩めるな」韓国大統領選、与党本命候補は強硬姿勢

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対日強硬派 予備選初戦で圧勝

 【ソウル=上杉洋司】韓国の 文在寅ムンジェイン 大統領の後任を選ぶ来年3月の大統領選に向け、左派系与党「共に民主党」の候補を決める予備選が4日、中部・ 大田テジョン で始まった。世論調査で支持率トップの 李在明イジェミョン ・京畿道知事(56)が得票率54・8%で勝利し、順調な滑り出しを見せた。

■他地域にも影響

 李在明氏は4日、大田での演説で、「どんな場合でも勝てる候補、李在明が唯一の必勝カードだ」と強調し、左派政権の後継者として自身が最適だと訴えた。

 「共に民主党」は10月10日にソウルで行う最後の予備選まで、全国11か所で順次、党員と、事前登録した国民による投票を行う。初戦の結果は他地域での投票にも影響するとみられ、李在明氏が早くも本命として足場を固めたと言えそうだ。

 李在明氏は、前回大統領選の候補選出争いで、文氏陣営を激しく攻撃した経緯もあり、党内では非主流派だ。李在明氏は4日の開票後、「ワンチームになれるようにする」と述べ、党内融和を訴えた。

■乗り換え

 予備選は候補6人が争う。党内きっての知日派として知られる 李洛淵イナギョン 元首相(68)が得票率27・4%で2位となり、 丁世均チョンセギュン 前首相(70)が7・8%で続いた。

 国政経験が豊富な李洛淵氏には、党内主流派の文氏支持グループが支援に回ったが、党関係者によると、8月以降、李在明氏に乗り換える動きが目立つという。李洛淵氏は李在明氏の過去のスキャンダルを攻撃するなど挽回を図ったが、得票は伸び悩んだ。他候補と「反李在明連合」結成を目指すとの見方もあるが、逆転は難しいとの評価が多い。

 政治コンサルティング会社の 朴聖ミンパクソンミン 代表は、「文氏支持派も含め、党員は保守に勝てる候補を選ぶことを最優先した。このまま李在明氏が選ばれる可能性が高い」と話す。

■ポピュリスト

 李在明氏は、歯に きぬ 着せぬ発言が売りで、ポピュリスト(大衆迎合主義者)とも評される。国民1人あたり年100万ウォン(約9万5000円)のベーシックインカム(最低生活保障)支給を公約に掲げる。

 対日政策では強硬姿勢が目立つ。7月には韓国紙のインタビューで、日本が竹島(独島)を繰り返し問題にしていると主張し、「いつか大陸に進出するとき、トリップワイヤ(仕掛け線)にするためではないか。日本に対して警戒を緩めてはいけない」と述べた。

 一方、保守系野党の「国民の力」は、文氏と激しく対立した 尹錫悦ユンソクヨル 前検事総長(60)や、 崔在亨チェジェヒョン 前監査院長(65)、 洪準杓ホンジュンピョ ・国会議員(66)ら12人が立候補している。今月から予備選を始め、11月に最終候補を選出する予定だ。

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