[解説]クアッド連携、「宇宙強国」目指す中国けん制…国際ルール整備を主導

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 日米豪印4か国の枠組み「クアッド」が宇宙分野での連携を進める背景には、宇宙空間でも覇権の拡大を狙う中国の存在がある。バイデン米政権は共通の価値観を持つクアッドを軸に、経済と軍事の両面で重要性を増す宇宙の秩序づくりを主導したい考えだ。

宇宙ステーション建設に向け中核施設を載せて打ち上げられた中国のロケット(4月29日)=片岡航希撮影
宇宙ステーション建設に向け中核施設を載せて打ち上げられた中国のロケット(4月29日)=片岡航希撮影

 中国は米国と肩を並べる「宇宙強国」を目指し、来年末には独自の宇宙ステーションの組み立てを終える見通しだ。その急速な宇宙開発には、今年4月に大型ロケットを打ち上げた際に、機体の一部を制御不能な状態で大気圏に再突入させるなど、強引さも目立つ。

 宇宙分野では、衛星同士の衝突回避や月面での資源掘削など国際ルールの整備が不十分な部分が多い。クアッドは中国がこうした状況につけ込まないようけん制しつつ、国際的な規範の形成をリードする考えだ。24日の首脳会談で打ち出す地球観測衛星のデータ共有は、その第一歩となる。

 日本は国際宇宙ステーション(ISS)の運用などを通じて、米国と緊密に連携してきた歴史があり、宇宙ゴミの除去など独自の技術を持つ民間企業も存在する。健全な宇宙開発の発展を目指し、日本は米国と共にリーダーシップを発揮することが求められる。(ワシントン 船越翔)

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