プーチン政権、「言論の自由」アピール?…政権批判ジャーナリストへの平和賞授与を祝福

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 【モスクワ=工藤武人】ロシアのプーチン政権が、政権批判を続ける独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長(59)へのノーベル平和賞授与を祝福している。欧米向けにロシアには「言論の自由」があるとアピールしようとしているようだ。

8日、モスクワで記者会見するドミトリー・ムラトフ氏=田村雄撮影
8日、モスクワで記者会見するドミトリー・ムラトフ氏=田村雄撮影

 タス通信によると、ミハイル・ミシュスチン露首相の報道官は8日、内閣を代表し「彼にふさわしい賞であり、我々は祝福する」と述べた。ムラトフ氏のプロ意識や人格も称賛した。

 人権問題などに関するプーチン大統領の諮問機関トップは「ロシアには活気に満ちたジャーナリズムが存在することを示している」と評した。ノルウェーのノーベル賞委員会の決定を「内政干渉だ」とする批判はほとんど出ていない。

 ロシア政府は、多くの独立系メディアを「外国の代理人」に指定することで「欧米のスパイ」のレッテルを貼ってきたが、ノーバヤ・ガゼータは指定を免れてきた。露有力紙コメルサントは、ノーバヤ・ガゼータが言論の自由の象徴として政権側によって「保護されてきた」と指摘する。

 ただ、プーチン政権は実質的にはメディアへの弾圧の手を緩めていない。露法務省は8日、ロシアの反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の毒物襲撃事件の真相を調べてきた国際的な民間調査機関「ベリングキャット」など3団体と記者9人を「外国の代理人」に追加した。

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2431656 0 国際 2021/10/09 19:13:00 2021/10/09 20:29:22 2021/10/09 20:29:22 ノーベル平和賞の受賞決定を受け、記者会見するドミトリー・ムラトフ氏(モスクワで)=田村雄撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211009-OYT1I50102-T.jpg?type=thumbnail

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