習氏「台湾問題は純粋な中国の内政」…中台統一へ「中華民族の偉大な復興」強調

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 中国で清朝を打倒した辛亥革命から110年の節目を記念する大会が9日、北京の人民大会堂で開かれた。 習近平シージンピン 国家主席(共産党総書記)は演説で、中台統一への強い意欲を示し、「台湾問題は純粋な中国の内政だ。いかなる外部からの干渉も許さない」と述べ、台湾海峡で軍事的緊張が高まる中、台湾との連携を強める米欧をけん制した。

9日、北京の人民大会堂で開かれた辛亥革命110周年記念大会で演説する習近平国家主席=片岡航希撮影
9日、北京の人民大会堂で開かれた辛亥革命110周年記念大会で演説する習近平国家主席=片岡航希撮影

 習氏は30分余りの演説で、中台統一を前提にした政権のスローガン「中華民族の偉大な復興」に18回言及した。「(偉大な復興は)後戻りできない歴史的プロセスに入っている」と主張した。「一つの中国」を受け入れない台湾の 蔡英文ツァイインウェン 政権を念頭に「台湾独立勢力が祖国統一の最大の障害となっている」と威嚇した。

 習氏の演説は、10日に開かれる台湾の「双十節」(建国記念日に相当)の式典での演説を控える蔡総統も意識したとみられる。

 習氏は台湾住民も「中華民族」に含まれるとの認識を示し、平和統一を呼び掛けた。辛亥革命の指導者、孫文が率いた国民党と共産党が「手を携え協力した」とし、国民党を台湾へ敗走させた第2次大戦後の内戦の詳しい経緯には触れなかった。台湾の最大野党・国民党と連携し、蔡政権を揺さぶる構えとみられる。

 台湾で対中政策を所管する大陸委員会は9日、習氏の演説について「辛亥革命の成功と(それによって成立した)『中華民国』(台湾の『国号』)が存在している事実を否定しており、歴史を 歪曲わいきょく するものだ」との見解を発表した。中国が武力による威嚇で「一つの中国」原則などの受け入れを迫っているとも批判した。

 この日の大会には 江沢民ジアンズォーミン 元国家主席、 胡錦濤フージンタオ 前国家主席は出席しなかった。江氏はすでに引退していた2011年の100年記念大会には出席していた。

 (中国総局 比嘉清太、台北 杉山祐之)

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