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【ソウル=上杉洋司】韓国政府は1日、新型コロナウイルスの感染拡大で導入した規制を段階的に緩和し、コロナとの共存を目指す「ウィズコロナ」への移行を始めた。経済活動の活発化が予想されることから、感染状況の悪化を懸念する声も出ている。
ソウルなど首都圏では、午後10時までとしていた飲食店などの店内営業時間の制限が撤廃された。家族や友人の集まりは、人数制限が8人から最大10人に緩和された。「密」の状況ができやすく感染リスクが高いとされるカラオケやナイトクラブなど遊興施設では、ワクチンパスポート(接種証明書)を試験導入し、利用者が非感染者であることを確認する。

韓国は当初、ワクチン接種の遅れが目立ったが、現在は接種率が約75%に達した。しかし、1日あたりの新規感染者が減少に転じる兆候は見えていない。保健当局によると、10月31日に確認された新規感染者は1686人で、前週の同じ曜日を約500人上回った。
10月中旬以降、私的な集まりの人数制限が緩和されたり、気温の低下で屋内での活動が増えたりしたことが増加の要因と見られている。